アメリカは言わずとしれたカード社会
コーヒー1杯も医療費もクレジットカードで支払います
アメリカの銀行口座を作ればそのATMカード兼デビットカードでも大体の用はすみますが、長く住めばいずれクレジットカードは持ちたいところ。カード支払いするたびにポイントも貯まってお得です
米国クレジットカードを保有する方法は複数あるのでしょうが、今回はわたしがクレジットカードを取得したまでの流れをご紹介します
※本文中に「クレジットスコア」と「クレジットヒストリー」という言葉が出ますが、どちらも同意だと思ってください
まず、クレジットカードを持つにはソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)が必要になります。わたしは幸い今回の留学よりも前にSSNを取得する機会があったのでそれを使いましたが、多くの留学生はOPTなどしてSSNを取得してからになるかと思います
*もしも私のように過去にSSNを取得した人は、それが生涯有効なはずです
カード >> スコア(ヒストリー) >> カード です
3ステップに分けてご紹介していきます
ステップ1.Secured Credit Card
SSNとその他に各銀行で必要な身分証明書類を用意したら、まずはsecured credit cardを発行します。これはクレジットスコアを築き上げるためのクレジットカード。クレジットスコア=”信用”のない人(あるいは借金などして信用が下がっている人)には、最初にデポジットを銀行へ預けることにより銀行から使用上限(Credit Limit)数百ドルのクレジットカードが発行されます。このカードを半年から1年問題なく使用することでクレジットスコアを築き上げることができます。使用上限を超えず、支払日を遅れることなく、しかしそれなりに使うこと。この繰り返しです。保有するだけではなく、クレジットカードを使わなければクレジットスコアは上がりません。わたしは大手銀行のひとつCapital One銀行でsecured credit cardを発行しました。数年前のことでうろ覚えですが、デポジットの金額50ドル前後に対して、当初の使用上限が200ドルぐらいだったと思います。ひと月の間にも使用が200ドル近くに達しては都度銀行へ払い込み、また使う、ということを繰り返して使用実績を積み上げました。
ステップ2.Credit History
Secured credit cardの使用を続けることで自動的にクレジットヒストリー=”信用実績”が築き上げられ、クレジットスコアが上昇していきます。わたしが利用したCapital Oneをはじめ、いまはどこの銀行でもクレジットスコアが無料で確かめられると思うので、クレジットカードの利用状況とあわせてクレジットスコアが着実に上がっていっていることを確かめます。すぐに通常のクレジットカードを持ちたい人には煩わしいですが、少なくとも600ポイントぐらい貯まるまで半年ほど地道にsecured credit cardの使用を続けましょう
ステップ3.Credit Card
secured credit cardでの支払い実績をつくりクレジットスコアがおよそ600ポイントぐらいになってはじめて、銀行等が発行する一般的なクレジットカードを申請したり、大手デパート発行のクレジットカードを持つことができます。ただし、短期間で多くのカードを申請することや、早まって自分のクレジットスコアに見合わないカードを申請して却下されると折角積み上げたクレジットスコアを下げる原因になります。焦らず1枚ずつ作っていきましょうわたしの例ですが、クレジットスコアが600ポイントを超えたところで口座を保有するChase銀行へ直接クレジットカード申込みに行きました。対応した担当者から様々なカードを紹介されたなかから彼が一番すすめてきたChase Sapphireというカードへ申し込みました。しかし後日届いた結果は却下。そのカードはChase銀行のなかでも優位カードであり、わたしのクレジットスコアやクレジットカード保有期間がChase Sapphireを持つには見合わないと判断されたのです。その結果を受けすぐにChase銀行へ行きましたが、一度却下された直後に別のカードを申請するのはいいアイデアじゃないと説明され、そこからまた半年弱待ってようやくChase銀行で一番普及しているFreedomカードを手に入れたのです。のちにFreedomカードの使用を続けてスコアを上げ改めてChase Sapphireへ申し込み、現在はChase Sapphireも手に入れました
以上の3ステップが米国でクレジットカードを持つ手順になります
時間はかかりますが、誰でも持てます
なお、クレジットスコアは最低300~最高850で評価されます
そんな時間はない!いますぐ欲しい!という留学生以外の方。
そういった方たちは全日空ANA USカードを申請する手もあると思います。じつは私も問い合わせてみたのですが、就業先など細かく申告しなければいけなくて留学生には当然ながら無理でした
secured credit cardは名前こそsecuredとついていますがカードの見た目も使用についても一般のクレジットカードとまったく同じです。わたしはもう殆ど使用していないので解約してデポジットを回収するということもできますが、いまも保持しています。カード解約もクレジットスコアを下げる要因らしいので必要にかられない限りキープするつもりです。それにCapital Oneは日本(外国)での使用に手数料がかからなかったり、Chaseカードが使用不可な日本のウェブサイトなどでも使えたりするので役に立つことがあります
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