おすすめ本「NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草」

NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草 

著 安積 陽子  (講談社+α新書)

 

東洋と西洋では文化もマナーも大きく違うもの

しかしだからと言っていまのグローバル社会で主にスタンダードとされる西洋のルールを無視したまま「日本ではこれでオッケーだから」と押し通して世界で戦おうと思っても、タイトルにある通りクスリと笑われてしまうのがオチ。洋服やしぐさ、いわゆる視界からの情報がその人の印象をどれだけ左右するのか、数多くの政治家や芸能人の例を挙げて紹介する勉強になる本でした

わたしたちの身近な例であげると、Tシャツに書かれている英語が恥ずかしい意味であったり、デザインに政治的な意図が含まれているのかも、と思わせるようなものを着ていたりすることで思わぬネガティブな印象を相手に残してしまうことがある、ということだったり

 

本書では帯の写真(安倍首相とマティス米国防長官の会談の様子)のとおり男性のフォーマルな洋服と仕草についての記述が多かった印象ですが、スーツを着用する上でのルールの多さに驚きました。そして欧米で成功するエリートたちがみな当然にならう習慣を知らないまま相手に向かうことで本来の意図とは違う印象を残す致命的な失敗になりうる、というのです

 

ちょうどこの本を読んでいる最中に縁のある政治評論家の方と会ったので「いまこんな本を読んでいるんだ」と話したところ「知ってるよMr.Abeはいつもダボダボのスーツ着てるよね」と笑って返されたので、実際にわかる人たちにはわかっているようです

 

そして本書を読んだことで、このコロナ自粛中にビンジウォッチ(=イッキ見)したドラマシリーズGossip Girlが新たな視点で楽しむことができました。というのもこのゴシップガールはニューヨークの上流階級の高校生たちのセレブな生活をうつしたドラマ。10代である彼らもフォーマルなシーンでの立居振る舞いはまさに本書で紹介されているとおりに徹底されているのでした。

 

文化のちがう日本人には不利ではあるけれど、世界で活躍するにはグローバルスタンダードを身に着けることは自分の武器になると思って、参考にしたい一冊でした

 

 

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